社会ネットワーク 第三章 友人選択のモデル

  • マジソン中学の学生417名にたいして、「仲のよい友人を4名まで挙げてください」というアンケートをとった
  • その選択から、ネットワークを生成し、あるステップまでに任意の個人が選択される累積確率x(t)を計算した
  • ランダムモデルでは、実際の観測値と大きな隔たりがある

現実の過程では、選択を新しいターゲットに向かわせるのを妨げるバイアスが存在している。

  • バイアス事象の導入
    1. 共通の親を持たず、xからyへの選択が存在してる場合、ある確率でyからxへ選択が起こる
    2. 共通の親を持ち、xとyの間に選択が存在していない場合、ある確率でxからy、yからxへ選択が起こる
    3. 共通の親を持ち、xからyへの選択がそんざいしている場合、ある確率でyからxへ選択が起こる(かなり高い確率)
  • バイアスを用いて、偏ネットモデルを二つ提示した

ランダムモデルよりは観測値に近い値を示したが、それが正しいモデルとは言い切れない。

    • 関係バイアスのみを用いたので、もっとフィットさせるには個人的バイアス、構造的バイアスを導入したモデルの開発が必要
    • 関係バイアスにかぎったモデルについても、課せられている過程を一つ一つ緩めていかなければならない