社会ネットワーク 第五章 交際と社会的距離

  • 社会的距離
    1. 類似性から距離を判断する(外的基準)
      • たとえば、職業なら熟練的職業と半熟練的職業の社会的距離は、熟練的職業と事務的職業のそれより小さい
    2. 交際自体から規定(社会関係から規定)
      • 2者間の交際が親密であるとき、距離が小さいと規定
    • 今後は後者を用いる。なぜなら、社会的距離とは人間が創り出すものだから
  • 同類指向を伴う選択的交際
    • 自分と相手の社会的距離によって、交際が親密あるいは疎遠になること
  • 社会的位置
    1. 名義的次元
      • 元々の性質から格付けされていないもの。たとえば、性、民族、職業など
      • 名義的次元においては、集団内部との交際が集団外部との交際より優越する
    2. 等級的次元
      • もともと必然的に格付けられるもの。たとえば、教育、所得、権力など
      • 等級的次元においては、位置間の外的基準の相違が減少するに従って交際の優越性が増大する
  • 職業的位置と選択的交際
    1. 所属集団優先仮説
      • 自分が所属する職業集団の人との交際を優先する
    2. 自己類似仮説
      • 自分と似通った職業を持つ人との交際を優先する
    3. 威信仮説
      • 威信のより高い職業を持つ人との交際を優先する(自分の位置は関係なし)
  • ログリニア・モデルで仮説を検証
    1. 職業集団分布に左右されない選択的交際パターンは対称的
    2. 選択的交際パターンは所属集団優先仮説を支持。自分の集団以外の集団に優先順位はなかった
    3. 職業は名義的次元であるという推論を裏付けた
    4. 威信仮説は支持されず
    5. 職業間の社会的距離は外的基準に左右されない

モデルの説明はすっ飛ばしました。